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4-1|SEOの基礎知識

Lesson. 04|SEOライティング編

4-1|SEOの基礎知識

SEO(エスイーオー)とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、WebサイトがGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるように工夫することです。このレッスンでは、SEOの基礎知識について学んで行きましょう♪

SEOとは何か?

簡単に言うと「検索結果で上のほうに表示されるようにするための工夫」です。

たとえば、あなたが「東京 カフェ おしゃれ」と検索したとき、1ページ目の上のほうに表示されるサイトは、多くの場合「SEO対策」がされています。

なぜSEOが重要なの?

①検索結果の上位ほどアクセス数が増える

多くの人が1〜3位までしか見ないため。

②広告費をかけずに集客できる

有料広告と違って、上位表示されれば無料で集客可能です。

③信頼性が上がる

検索上位にあると「ちゃんとしたサイトだな」と思われやすい。

SEOでやるべきこと(基本)

初心者が始めるべき基本的な対策をご紹介します。

キーワードを選ぶ

検索されそうな言葉を考えます。

例:「整体 東京」「Webデザイン 初心者」など

タイトルと見出しにキーワードを入れる

記事のタイトルや見出し(h1, h2タグなど)にキーワードを含めましょう。

質の高いコンテンツを書く(※重要)

読んだ人の悩みをしっかり解決する、分かりやすい記事を目指しましょう。

SEO対策の基本は、小手先のテクニカルではなく、そのコンテンツを読むユーザーにとって「いかに有益な情報を届けるか」になります。

スマホ対応(モバイルフレンドリー)

スマホでも見やすいデザインにしましょう。昨今は、スマホで見られる割合が多いので、Googleでもスマホでの評価を優先します。

表示速度を速くする

表示速度の遅いサイトは、モバイルフレンドリーに反しますので、検索順位を落とされる可能性があります。画像を軽くしたり、無駄なコードを減らすことで、表示速度を早くすることが出来ますので、そういった工夫も意識しましょう。

※ちなみに、表示速度が速いからといって、上位表示されるわけではありません。

SEOでやってはいけないこと(※NG行動)

  • キーワードを不自然に詰め込みすぎる
  • 他サイトの文章をコピーする
  • 質の低いページを大量に作る

これらは逆にGoogleから評価を下げられてしまいますので要注意!

SEOとは?まとめ

ポイント 内容
SEOとは? 検索で上位表示させるための工夫
目的 アクセスを増やす、信頼を高める
初心者がやること キーワード、タイトル、良い内容など
注意点 無理な対策やコピーは逆効果

3つのSEO対策「内部対策」「外部対策」「テクニカルSEO」

SEOは大きく分けて、下記の「3つの分野」で対策を行います。

① 内部対策

自分のWebサイト内部の最適化を指します。Googleがページの内容を正しく理解しやすくするための工夫です。

対策内容 説明
タイトルタグ(title) ページのタイトル(検索結果に表示)にキーワードを含める
見出しタグ(h1, h2など) コンテンツ構造を明確にしてキーワードも適切に入れる
メタディスクリプション 検索結果に表示される説明文。クリック率向上に効果あり
URLの最適化 意味のある英単語で短く、キーワードを含める
内部リンク 自分のサイト内の他ページへのリンクを設置して巡回性UP
画像のalt属性 画像の内容を説明するテキスト(画像SEOに重要)
モバイル対応 スマホでも見やすいレスポンシブデザイン
ページ速度の改善 表示速度が遅いと離脱率が上がり、SEOに悪影響

② 外部対策

自分のサイト以外からの評価を高める対策です。特に昨今のSEO対策には「被リンク(バックリンク)」が重要です。

対策内容 説明
被リンク(バックリンク)獲得 関連性のある他サイトからリンクを貼られることで評価が上がる
SNSでの拡散 シェアや拡散で話題になれば間接的にリンクやアクセスが増える
サイテーション 自社名やブランド名が他サイトで言及されることも効果あり

「関連性のあるサイト」かつ「評価の高いサイト」からの被リンクが重要

被リンクを集めることはSEO対策に重要ですが、自分のサイトや記事と「関連性のない他サイト」からのリンクはあまり効果がありません。

被リンクとして効果的なのは、

  • 関連性のあるサイト
  • 評価の高いサイト(有名なサイト・自治体サイトなど

からの被リンクとなります。

SEO的に逆効果

注意:低品質なサイトからのリンクを大量に買うなどの不正な行為(ブラックハットSEO)は逆効果になります。

 ③ テクニカルSEO

検索エンジンのクローラーが正しくサイトを読み取り・インデックスできるようにする技術的な対策です。

対策内容 説明
XMLサイトマップの作成 サイト構造を検索エンジンに伝えるための地図
robots.txtの設定 クロールしてほしいページ/してほしくないページを制御
正しいステータスコード 404エラー、301リダイレクトなどの適切な設定
構造化データ(Schema.org) レビューやFAQなどのリッチリザルト表示に使われるマークアップ
重複コンテンツの回避 同じ内容のページが複数存在すると評価が分散する
HTTPS化(SSL証明書) セキュリティの強化。HTTPSはSEOの評価要素にもなる

まとめ:3つのSEO対策の違い

分類 内容 目的
内部対策 ページ内の内容・構造を最適化 検索エンジンに正しく評価される
外部対策 外部サイトからの評価を得る 信頼性・人気の向上
テクニカルSEO 技術的にサイトを最適化 クローラーがサイトを正しく読み取れるようにする

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEO(Black Hat SEO)とは、検索エンジンのルール(ガイドライン)に違反して、短期的に検索順位を上げようとする手法です。

一時的に効果が出ることもありますが、Googleなどの検索エンジンに発見されると、検索順位を大きく下げられたり、インデックスから削除される(検索に出なくなる)リスクがあります。

ブラックハットSEOの主な手法とその危険性

手法 内容 なぜ危険か?
キーワード詰め込み(Keyword Stuffing) 同じキーワードを不自然に何度も使う 読みにくく、スパムと判定される
隠しテキスト/隠しリンク 白背景に白文字でキーワードを隠すなど 意図的な操作と見なされ、ペナルティ対象
コピーコンテンツ 他サイトの文章を無断転載 オリジナルでないと判断され評価が下がる
自作自演のリンク 複数の自サイトを作って互いにリンクを貼る 不自然なリンク構造は検出される
リンク購入(有料リンク) お金を払って被リンクを得る Googleはリンク売買を明確に禁止している
クリック誘導スパム 嘘の情報でクリックを誘うタイトル(例:「衝撃映像!」) ユーザーを欺く行為と見なされる
自動生成コンテンツ 意味のない文章を自動で量産する 品質の低いページとされ、評価されない

ブラックハットSEOのリスク

  • 短期的には順位が上がる場合もあるが、その後に必ず対策される
  • Googleアルゴリズムのアップデートで急落
  • 手動ペナルティを受けて検索結果から除外
  • ドメイン全体の信用が落ちる(長期運用が困難に)※復活は極めて難しい!

ホワイトハットSEOとの違い

比較 ブラックハットSEO ホワイトハットSEO
手法 規約違反・裏技 ガイドラインに準拠した正攻法
効果 短期的・不安定 長期的・安定
リスク 高い(ペナルティあり) 低い(信頼される)

まとめ

ブラックハットSEOは絶対におすすめできません。

Googleなどの検索エンジンは常に進化しており、不正な手法はどんどん見抜かれるようになっています。検索上位を目指すなら、時間はかかっても、ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを積み重ねていく「ホワイトハットSEO」を実践することが最も安全で効果的です。

グレーなSEO(グレーハットSEO )とは

グレーなSEO(グレーハットSEO )とは、ブラック(違反)とホワイト(正当)の中間に位置する曖昧なSEO手法です。

検索エンジンのガイドラインに明確に違反しているとは言い切れないが、推奨もされていないグレーゾーンの対策を指します。

グレーハットSEOの特徴

項目 内容
メリット 一時的に順位が上がる可能性がある
デメリット アルゴリズム変更や手動チェックでブラック判定されるリスクがある
判断基準 「明文化されていない」「禁止されていないが、不自然に見える」手法

代表的なグレーハットSEO手法

手法 内容 リスクの度合い
中古ドメインの活用 被リンクがついた中古ドメインを使って順位を上げる 高:リンク評価は引き継がれない可能性あり
被リンク交換 他サイトと相互リンクを取り交わす 中:不自然なリンク交換と判断される場合あり
自作リンク用ブログ 無料ブログなどを複数作り、そこから自サイトにリンク 中〜高:リンク操作と判断される恐れあり
自動スピンコンテンツ 同じ内容を言い換えて量産し、別記事として公開 中:内容が薄いとスパム扱いされやすい
キーワードを不自然に繰り返す スパムにならない範囲で過剰にキーワードを入れる 中:不自然と見なされると評価ダウン
クリック誘導タイトル 内容とややズレた、目を引くタイトルで誘導 中:ユーザー体験が悪いと評価されにくい

グレーハットSEOを使う際の注意点

  • Googleのガイドラインを常に確認すること
    ➡ 規約がアップデートされると、グレーがブラックに変わることもある
  • 短期成果より長期安定を重視すること
    ➡ グレーな手法は長期的に見て資産になりにくい
  • ユーザー目線で不自然な施策は避けること
    ➡SEOは検索エンジンのためだけでなく、ユーザーのためにもある

グレーハットSEOは使うべき?

  • 初心者や中長期運用を考えるサイトには不向き
  • リスクを理解した上で、慎重に判断するべき
  • 「王道(ホワイトハット)」での対策が結果的に強い

LLMOとは

LLMOとは何か?

「LLMO(Large Language Model Optimization)」に関して、SEOにおける最新のトレンドとして非常に注目されています。

LLMOとは、AI搭載のチャットボットや検索システム(例:ChatGPT、Google AI Overview、Perplexityなど)に自社サイトの内容やブランドを正しく理解・引用してもらえるように、コンテンツを最適化する手法です。

これは従来のSEO(検索エンジン最適化)とは異なり、AIによる“生成される回答”への掲載を目的とします。

同様の概念として LLM SEO や GEO(Generative Engine Optimization) も使われますが、これらは大まかには同じ意味で、「AI主導の検索時代に最適化する」という共通の目的を持ちます。

なぜ重要なのか?

  • AI検索の台頭により、従来型の評価(クリック数・SERPランク)だけでなく、AI生成回答として選ばれることが 「視認性」の鍵になりつつあります。
  • コンテンツがAIに引用されることは、従来以上に強力な集客・信頼獲得手段となります。Semrushの調査では、AI検索からの流入は従来のオーガニック検索に比べて4.4倍の価値があることも示されています。
  • AIが主要な情報源となる未来(例えば2028年まで)を見据えると、今から取り組むことが長期的な競争力に直結するとされています。

LLMO(LLM最適化)の主な対策・ポイント

ブランドの言及・引用を増やす

信頼されるメディアやQ&A、レビューサイトなどで、ブランドやサイトが名前付きで言及されるように仕向けます。AIはこうした情報から回答を引用するためです。

AIに読みやすいコンテンツ構造

  • Q&A形式や見出しのある構成
  • 要点を最初に示す「Answer-First」スタイル
  • 短くクリアな文表現や意味の明瞭な文章(トークン処理に最適)

構造化データ(Schema)の活用

FAQページやHowToなどのスキーマを使い、AIが内容を理解・引用しやすいようにします。

マルチモーダル対応(画像・図表など)

画像や図には必ず説明的なキャプションとaltテキストをつけ、AIによる理解・引用を促しましょう。

権威性・オーソリティの強化

信頼できる情報源、データ、引用、実例などを使って、AIにとって価値と認識される情報として整えることが重要です。

SEOとの違い:LLMOが重視する点

分野 従来のSEO LLMO(LLM最適化)
フォーカス キーワード・ランキング AIに引用される内容・構造
成果指標 CTR、検索順位 AIによる引用数、応答への登場回数
重視要素 バックリンク・ドメイン権威 ブランド言及、構造的・会話的記述
内容形式 ページ全体の内容 スニペットや要点の抽出に強い内容

 


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