Lesson. 02|Canva(キャンバ)編
2-4|画像の基礎知識(サイズ・縦横比・px・形式)
一口に画像といっても、そのサイズや形式は各用途によって様々です。画像を作成する場合は、その用途に合わせたサイズや形式の画像を作成する必要がありますので、ここでは画像の「サイズ・縦横比・px・形式」について学んで行きましょう♪

バナー画像用(Web広告など)
主な規格(Google広告やWeb広告でよく使われる)
- 300 × 250 px(レクタングル)
- 728 × 90 px(リーダーボード)
- 336 × 280 px(大レクタングル)
- 160 × 600 px(ワイドスカイスクレイパー)
比率:用途により異なる(横長・縦長・正方形)
バナーは表示領域が限られるので、情報は絞るのが基本です。
インスタグラム用
フィード投稿
- 正方形:1080 × 1080 px(1:1)
- 縦長:1080 × 1350 px(4:5、最もエンゲージメントが高い)
- 横長:1080 × 566 px(1.91:1)
ストーリーズ / リール
1080 × 1920 px(9:16)
基本は1080px幅で作成し、Instagram側で自動圧縮される点も考慮。
YouTubeサムネイル画像
1280 × 720 px(16:9)※YouTube公式推奨
ホームページのヘッダー画像(ファーストビュー)
- 横幅:1920 px(フルHD対応、PC表示で崩れにくい)
- 縦:600〜1000 px程度(デザイン次第)
- 比率:16:9 〜 16:5 が多い
ただしレスポンシブ対応が必須なので、中央部分にメイン要素を配置し、両端はトリミングされても大丈夫なデザインにするのがコツ。
チラシ(印刷物)
A4サイズ:210 × 297 mm(縦長が基本)
- 印刷用解像度:300dpi
- px換算:約 2480 × 3508 px
B5サイズ:182 × 257 mm
- px換算:約 2150 × 3035 px
余白には「塗り足し(3mm程度)」をつける必要があります。
名刺
- 日本標準サイズ:91 × 55 mm
- 余白:裁ち落としを考えて、上下左右に3mmの塗り足しを追加
- 文字やロゴは端から3〜5mm内側に配置すると安心です。
用途別のサイズ・比率
| 用途 | サイズ(px) | 比率 | 解像度 |
|---|---|---|---|
| バナー(広告) | 300×250 / 728×90 / 160×600 など | 横長・縦長・正方形 | 72dpi |
| Instagramフィード | 1080×1080(1:1) / 1080×1350(4:5) / 1080×566(1.91:1) | 正方形・縦長・横長 | 72dpi |
| Instagramストーリーズ / リール | 1080×1920 | 9:16 | 72dpi |
| ホームページヘッダー | 1920×600〜1000 | 16:9前後 | 72dpi |
| チラシ(A4) | 2480×3508 | 縦長 | 300dpi |
| 名刺 | 1074×650 | 横長(約5:3) | 300dpi |
「JPEG」「PNG」などのファイル形式(拡張子)
代表的な画像形式を解説
JPEG(.jpg / .jpeg)
読み方:ジェイペグ
特徴
- 写真に強い形式(風景・人物・商品写真など)
- フルカラー(1670万色以上)対応
- 非可逆圧縮:保存時にデータを圧縮して軽くするが、画質は少し劣化
メリット
- ファイルサイズが小さく、Web表示に向いている
- 写真系の画像に最適
デメリット
- 繰り返し保存すると劣化する
- 透過処理(背景を透明にすること)ができない
おすすめ用途
写真、SNS投稿、バナー、Webページ全般
PNG(.png)
読み方:ピング
特徴
- 可逆圧縮:保存しても劣化しない
- 透過処理が可能(背景を透明にできる)
- フルカラー対応(PNG-24)+軽量版(PNG-8)もある
メリット
- 背景透過に対応しており、ロゴやアイコンに最適
- 文字やイラストなど「くっきりした線」がある画像に強い
デメリット
JPEGよりファイルサイズが大きくなりがち
おすすめ用途
ロゴ、アイコン、イラスト、背景透過が必要な画像
WebP(.webp)|
読み方:ウェッピー
特徴
- Googleが開発した新しい画像形式
- JPEGより軽いのに高画質
- 透過もアニメーションも対応(PNGやGIFの代わりにもなる)
メリット
- Web表示で高速化できる(SEOにも有利)
- JPEGとPNGのいいとこ取り
デメリット
- 古いブラウザでは非対応の場合がある(ただし現在はほぼ普及済み)
- 印刷用途には向かない
おすすめ用途
Webサイト画像全般、ブログ記事、EC商品画像
その他の代表的形式(補足)
- GIF:256色制限、アニメーション対応、シンプルな動きに使う
- SVG:ベクター形式、ロゴやアイコンに最適(拡大縮小しても劣化しない)
- TIFF:印刷業界で多用、高解像度だが容量が大きい
まとめ(おすすめの使い分け)
- 写真 → JPEG(軽くてきれい)
- ロゴ・アイコン・透過が必要な画像 → PNG
- Webサイト高速化を意識 → WebP
- アニメーション → GIF or WebP
- 印刷 → TIFF / 高解像度PNG
実務では最近、「WebP(Web用)」+「PNG(透過や印刷用)」+「JPEG(互換性や写真用)」 を使い分けるのが主流です。
Lesson. 02|Canva(キャンバ)編
- 2-1|Canva(キャンバ)を使ってみよう♪
- 2-2|Canvaでよく使う機能
- 2-3|Canvaで利用できるオススメの「フォント」
- 2-4|画像の基礎知識(サイズ・縦横比・px・形式)
- 2-5|バナー画像を作る上での基本知識
- 2-6|インスタグラムの投稿画像を作る上での基礎知識
- 2-7|課題|Canvaを使って画像を作成してみよう♪