Lesson. 05|分析ツール編
5-3|Google アナリティクス(GA4)とは
GA4(Google アナリティクス4) は、Googleが提供するアクセス解析ツール(無料)の最新バージョンです。2023年7月に旧「ユニバーサルアナリティクス(UA)」が終了し、現在はすべての新規利用がGA4に切り替わっています。
GA4とは?
- Googleが無料で提供する「サイトやアプリのユーザー行動データ」を分析するツール
- Google アナリティクスの最新版
- 従来の「セッション(訪問)」中心ではなく、イベント中心に設計されているのが最大の特徴。
GA4でできること
アクセス状況の確認
- ユーザー数
- セッション数
- 平均エンゲージメント時間
ユーザー行動の分析
- ページごとの閲覧数(PV)
- どのリンクがクリックされたか
- スクロール率
- 外部リンククリック、動画再生など
集客分析
- どの流入経路(検索、SNS、広告)が多いか
- どのキャンペーン(広告)が効果的か
コンバージョン計測
- 問い合わせフォーム送信
- 購入完了
- PDFダウンロード などを「イベント」として設定可能
アプリとの統合
Firebaseと連携して、アプリとWebのデータをまとめて分析できる
GA4の導入方法(基本手順)
- Google Analyticsにアクセスし、Googleアカウントでログイン
- プロパティを作成(Webサイト or アプリを選択)
- 「データストリーム」を設定(WebならURLと名前を入力)
- 計測タグを設置
- gtag.jsを直接 <head> に貼り付け
- または Googleタグマネージャー(GTM)経由で設置
- WordPressならSEOプラグイン(All in One SEO、Site Kit by Google)を利用して簡単に追加可能
GA4のレポートの見方(主要メニュー)
レポート > リアルタイム
→ 今まさに訪問しているユーザー数や地域が分かる
ライフサイクル > 集客
→ ユーザーがどこから来たか(検索・SNS・広告)
ライフサイクル > エンゲージメント
→ ページビュー数、イベント数、コンバージョン数
ユーザー > 属性
→ 地域やデバイスの傾向
探索(自由分析)
→ 自分で指標を組み合わせて分析できる(旧カスタムレポートに相当)
GA4活用のポイント
イベント設計がカギ
例:クリック → 問い合わせフォーム到達 → 送信完了 → サンクスページ到達
Search Consoleと連携
→ SEO流入の効果測定ができる
広告(Google Ads, Meta広告)との連携
→ 広告ごとのコンバージョン効果を追える
BigQuery連携
→ 大規模データ解析にも対応(無料で使える範囲あり)
注意点
- デフォルトでは 「直帰率」や「ページ滞在時間」 はなく、「エンゲージメント率」や「平均エンゲージメント時間」に変わっている
- データ保持期間は標準で 2か月 → 必ず 14か月 に変更することを推奨
GA4とUAの違い
| 項目 | ユニバーサルアナリティクス(UA) | GA4 |
|---|---|---|
| データモデル | セッション&ページビュー | イベントベース |
| デバイス対応 | Web中心 | Web+アプリを横断計測 |
| 計測の単位 | PV, セッション | イベント(クリック・スクロール・購入など) |
| コンバージョン | 目標(Goal) | コンバージョンイベント |
| レポート画面 | 固定的 | 柔軟に探索(自由分析が可能) |
| データ保持期間 | 26か月まで | 最大14か月(標準) |
ワードプレスに導入する場合のおすすめプラグイン
Site Kit by Google
Lesson. 05|分析ツール編