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8-2|ChatGPTを使ってみよう!

Lesson. 08|AIツール編

8-2|ChatGPTを使ってみよう!

ChatGPTは、LLMベースのAIサービスとして先駆け的な存在です。最近は、さまざまなAIサービスが出てきていますが、まずは基本となる「ChatGPT」から学んで行きましょう♪

ChatGPTとは?

【公式】https://chatgpt.com/ja-JP/overview?openaicom_referred=true

ChatGPT(チャットジーピーティー)は、OpenAIが開発した大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)をベースにした会話型AIです。

人間の自然言語を理解し、文章生成・要約・翻訳・プログラミング支援・企画立案など、幅広いタスクに対応できます。

利用形態

  • Web版(chat.openai.com など)
  • アプリ版(iOS / Android)
  • API提供(自社アプリやサービスに組み込み可能)

ChatGPTの基本情報

項目 内容
開発元 OpenAI(アメリカ)
名前の意味 Chat(会話) + GPT(Generative Pre-trained Transformer)
主な用途 会話、文章生成、要約、翻訳、アイデア出し、コーディングなど
提供形態 Web版(chat.openai.com)、アプリ(iOS/Android)、API経由の連携
日本語対応 対応済み(非常に高精度)

ChatGPTでできること

基本機能

機能 具体例
会話型応答 質問に答える、説明する、雑談など
文章生成 ブログ記事、広告コピー、メール文、契約書下書きなど
翻訳 多言語対応(日本語⇔英語など)
要約 長文や議事録を短く整理
アイデア出し 商品名、キャッチコピー、企画案など
プログラミング支援 コード生成・デバッグ(Python、Ruby、JavaScriptなど幅広く対応)
学習・教育 解説、テスト作成、復習問題の生成
画像作成 画像の生成

拡張機能(ProやEnterpriseなど)

機能 具体例
マルチモーダル対応 テキストだけでなく、画像の解析(図解、スクショ解説)や音声入力も可能
ファイル解析 PDFやWord、スプレッドシートを読み込み・要約・分析
Web検索統合 最新のニュースや情報を取得して回答
プラグイン / カスタムGPT 外部サービスや自社データと連携

ChatGPTの仕組み

  • 事前学習:インターネット上の膨大なテキストをもとに学習
  • 微調整(Fine-tuning):人間のフィードバックで対話に適した形に調整
  • 推論:入力されたテキストを解析し、次に来るべき単語を高確率で予測しながら文章を生成

ChatGPTの活用シーン

  • ビジネス:企画書作成、議事録要約、マーケティング文章の下書き
  • 教育:学習の質問回答、要約、例題生成
  • プログラミング:コード生成、エラー解説、環境設定の手順案内
  • 日常生活:旅行計画、料理レシピ、文章の添削、学習のサポート

ChatGPTの利用上の注意点

  • 個人情報や機密情報は入力しない
  • 出力された情報の正確性は保証されない(ハルシネーション)
  • AIは「理解」しているわけではなく、確率的に最も適切な語を出力しているだけ
  • 商用利用には利用規約や著作権の確認が必要

無料版と有料版の違い

項目 無料版(GPT-4o mini) 有料版(ChatGPT Plus / Enterpriseなど)
利用できるモデル GPT-4o mini GPT-4o, GPT-5 など上位モデル
応答速度 普通 高速・安定
マルチモーダル 一部制限あり 画像解析・音声入出力対応
利用制限 1日の利用回数や速度制限あり 制限緩和・拡張機能利用可能
料金 無料 Plus: 月額20ドル前後 / Enterpriseは応相談

ChatGPTを使ってみよう!!

はじめてChatGPTを使う方向けに、登録から使い方までの基本手順をわかりやすく解説します。スマホでもPCでも同様に利用できます。

① ChatGPTの公式サイトにアクセス

【公式】https://chatgpt.com/ja-JP/

② アカウントを作成(無料)

  1. 「Sign up(新規登録)」をクリック
  2. メールアドレスを入力、もしくはGoogle/Appleアカウントで登録
  3. パスワードを設定
  4. 登録したメールアドレスに届いた認証リンクをクリック
  5. 電話番号を入力してSMS認証を完了

③ ログインしてChatGPTを開く

  1. 「Log in(ログイン)」をクリック
  2. 登録したメールアドレスとパスワードでログイン
  3. ChatGPTの画面が開いたら準備完了!

④ 質問を入力してみよう

画面下の入力欄にメッセージを打ち込みしてみましょう。

例えば、

  • 「東京旅行のおすすめスポットを教えて」
  • 「自己紹介文を考えてください」
  • 「SNS投稿のアイデアを出して」

Enterキーで送信 → 数秒後に回答が表示されます。

⑤ 注意点

  • 個人情報やパスワードは入力しない
  • 回答の正確性は保証されない(事実確認が必要)
  • 公開版ではやり取りが学習データに利用される可能性がある(履歴オフ設定可)

⑥ 有料版に切り替える方法

  • 左下のメニューから「プランをアップグレードする」を選択
  • 月額 $20(約3,000円)でGPT-5が使い放題に
  • より高性能・マルチモーダル対応の機能が使えるようになります(画像・音声も可)

よくある質問(初心者向け)

質問 回答
スマホでも使える? 公式アプリ(iOS/Android)あり
日本語対応してる? 完全対応、自然な日本語で使えます
ログは残る? 初期設定では残る。設定で無効可
英語が苦手だけど大丈夫? 全て日本語でOK、英語翻訳もしてくれます

事前にしておく設定(おすすめ)

  1. 左下のプロフィール画像をクリック
  2. 「設定」を選択
  3. 「データコントロール」を開く
  4. 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする

これにより、会話がモデルの学習に使われなくなる
(※ただし、セキュリティやバグ対応のため30日間は保存される)

プロンプトとは

「プロンプト(Prompt)」とは、ChatGPTなどのAIに対して入力する指示や質問文のことです。
AIがどう返答するかを決める「命令文」「問いかけ」「お題」のようなものと考えてください。

プロンプトの基本定義

プロンプトとは
「AIにしてほしいこと」を伝えるための文章(入力文)

例で理解するプロンプト

使用例 プロンプト(指示)
商品説明を作る 「30代女性向けの化粧水の商品説明文を作ってください」
ブログのタイトルを考える 「副業に関するブログタイトルを10個考えて」
翻訳を頼む 「この文章を英語に翻訳してください:今日はとても忙しいです」
プログラムを書く 「Reactでカウンターアプリを作るコードを書いてください」

良いプロンプトとは?

AIに対して、やってほしいことを具体的かつ明確に伝えているプロンプトのことです。

良いプロンプトの5つの要素(黄金ルール)

要素 説明 例文
目的が明確 何をしたいかをはっきり伝える 「Instagram投稿用の紹介文を作って」
対象(読者)が明確 誰に向けたものかを示す 「20代女性向けに」
文体・トーンを指定 丁寧・カジュアルなどの口調 「親しみやすく、明るい雰囲気で」
形式・文字数・件数 出力の形を決める 「100文字以内で」「5つ」
具体的な材料を含む 曖昧にしないで詳細を入れる 「この商品名:〇〇を使って」

良い vs 悪いプロンプトの比較

悪い例(あいまい) 良い例(具体的)
「文章を作って」 「30代主婦向けに、時短レシピを紹介するSNS投稿文を、カジュアルな口調で3パターン作って」
「説明して」 「高校生にも分かるように、ChatGPTの仕組みを300文字以内で説明して」
「ブログのタイトル考えて」 「副業で在宅ワークを始めたい女性向けのブログタイトルを10個提案して」

よく使われるプロンプトテンプレート

以下の形を応用すれば、ほとんどのシーンに対応できます。

【目的】:◯◯をしたいです
【対象】:△△向けに
【スタイル】:□□な口調で
【条件】:1000文字以内で / 5件提案してください
【素材】:次の情報を使って →「◯◯◯◯」

良いプロンプトの実例(ジャンル別)

① マーケティング系

「女性向けヨガスクールのInstagram用キャッチコピーを、やさしく親しみやすいトーンで5つ提案してください。」

② ブログ構成

「副業を始めたい初心者向けに、ブログ記事の構成(見出し)を3パターン作成してください。」

③ 商品説明

「20代女性向けスキンケア化粧水『アクアミスト』の紹介文を、100文字以内でInstagram投稿用に考えてください。」

④ 翻訳

「以下の文章を、敬語を使って丁寧に英語へ翻訳してください:本日はお時間をいただきありがとうございます。」

よくあるミスと改善ポイント

ポイント 内容
目的を明確にする 何をしてほしいのかをはっきり伝える
対象と文体を指定する 誰向けか+どんな口調で
形式や制限を明示する 件数・文字数・出力形式
必要な情報を与える 誤解のない材料・前提条件を伝える

良いプロンプトのまとめ

  • 目的を明確にする 何をしてほしいのかをはっきり伝える
  • 対象と文体を指定する 誰向けか+どんな口調で
  • 形式や制限を明示する 件数・文字数・出力形式
  • 必要な情報を与える 誤解のない材料・前提条件を伝える

オンライン秘書としてクライアント様に送るメールテンプレート

件名:【ご挨拶】オンライン秘書 ◯◯より|今後のご連絡について

◯◯様

はじめまして。
このたびはご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
オンライン秘書として活動しております、◯◯(名前)と申します。

このメールでは、改めてのご挨拶と、今後の進め方について簡単にご案内させていただきます。

――――――――――――――――
【ご対応可能な業務】
・メール/スケジュール管理
・SNS・ブログの投稿代行
・資料作成(Googleドキュメント、PowerPoint など)
・Canvaでの簡単なバナー作成
・その他、事務サポート全般

【稼働可能時間(目安)】
平日 ◯時〜◯時/週◯時間程度
※柔軟に対応可能ですのでご相談ください。

【初回ヒアリングのご案内】
今後の業務内容やご希望を丁寧に伺うため、
オンライン(Zoom等)での初回打ち合わせをお願いできればと思っております。

<ご都合の良い日時を以下よりお選びください>
・7月◯日(◯)10:00〜/13:00〜
・7月◯日(◯)15:00〜/16:30〜
※その他日時でもご希望があればお知らせください。
――――――――――――――――

今後、◯◯様の業務がスムーズに進むよう、誠心誠意サポートいたします。
ご不明点やご要望がありましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

――――――――――――――――
◯◯ ◯◯(お名前)
オンライン秘書 / 業務サポート
メール:yourmail@example.com
LINE公式:@yourlineid(※あれば)
Webサイト:https://example.com(※任意)
――――――――――――――――

件名:[貴社名] 御担当者様:オンライン秘書の[あなたの名前]です。

〇〇様

この度は、オンライン秘書としてお仕事をご依頼いただき、誠にありがとうございます。〇〇と申します。

本日より、〇〇様の業務をサポートさせていただきます。ご期待に沿えるよう、精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

つきましては、今後のスムーズな連携のため、いくつか確認させていただきたいことがございます。

【主な連絡手段について】
普段お使いのチャットツール(Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなど)や、メールでのやり取りなど、ご希望の連絡手段がございましたらお知らせください。
(例:基本的にはSlackでのやり取りを希望します、急ぎの連絡は電話でお願いします、など)

【業務に関する情報共有について】
業務を進める上で、共有していただきたい情報や資料などがございましたら、お教えください。
(例:Google Driveで共有フォルダを設定しています、タスク管理ツールはTrelloを使用しています、など)

【ご依頼内容の詳細と優先順位について】
最初に着手すべき業務や、特に優先して進めたい業務がございましたら、詳細をお聞かせいただけますでしょうか。
(例:まずは〇〇の資料作成をお願いします、来週までに〇〇のリストアップを完了させたいです、など)

上記以外にも、ご不明な点やご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。

一度、オンラインでの短い打ち合わせのお時間をいただけますと幸いです。そこで、より詳細な業務内容や進め方についてすり合わせができればと存じます。ご都合の良い日時をいくつか候補としていただけますでしょうか?

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

写真やファイルの情報を読み取って、生成もしてくれる。

写真やファイルをアップロードして、その情報を読み取って、要約や翻訳、分析などを行うことも可能です。

できること

  • PDFやWordファイル:内容を読み取って要約・翻訳・質問対応が可能です。
  • Excel/CSVファイル:表や数値を読み取り、分析やグラフ作成もできます。
  • 画像ファイル(GPT-4o限定):画像の内容を読み取って説明・分析できます(例:手書きメモの読み取りなど)。
  • JSONやHTMLなど:構造解析、修正提案、整形などが可能です。

ChatGPTでサポートされている主なファイル形式(2025年時点)

分類 対応形式例
文書ファイル .pdf.doc .docx .txt.rtf .odt
表計算ファイル .csv.xls.xlsx.tsv
画像ファイル .jpg.jpeg.png .gif.webp
プレゼン・資料 .ppt.pptx
コード・構成ファイル .json.xml.html .css.js.py .rb.java.md .yml など多数

アップロード方法(Web版ChatGPTの場合)

  1. チャット画面の下にある「+」アイコンをクリック
  2. 対象ファイルを選択してアップロード
  3. 「このファイルの中身を要約して」などと入力してAIに指示

注意点

注意 内容
個人情報・機密情報は含めない セキュリティ上の配慮が必要です
一部の画像や複雑な表は読み取りに限界あり 特に表が画像化されたPDFなどは誤認識の可能性
複数ファイルも対応可(Proプラン) まとめて扱って比較や統合も可能です

ChatGPTの「ツールメニュー」機能

ChatGPTの「ツールメニュー」は、GPT-5(またはGPT-4o)で利用できる高度な機能です。以下に、それぞれの機能と使い方のポイントを解説します。

Deep Research を実行する

より深く専門的な調査・分析を行うモードです(特に有料プランのGPT-4で有効)。複数の情報源を比較したり、長文や高度な分析が求められる場合に活躍します。

使い方の例:

  • 「生成AIが中小企業の業務効率に与える影響について詳しく調査して」
  • 「2025年のEC市場のトレンドを統計付きで分析して」
  • 「ChatGPTとClaudeの違いを、機能・価格・用途で比較して」

複雑な質問やリサーチ系には最適なモードです。

画像を作成する

AIでイラスト・アイコン・デザイン案などの画像を生成できます(DALL·Eを使用)。

使い方の例

  • 「和風の花柄背景を作成して」
  • 「ピラティスをしている女性のイラストを作って」
  • 「シンプルなアイコン風の電球画像」

ウェブ検索

最新の情報やリアルタイムなデータを検索するツールです。ChatGPTがBingなどを使ってネット上の情報を取得します。

使い方の例

  • 「2025年の最新スマホのおすすめを教えて」
  • 「今話題のSNSマーケティングのトレンドは?」
  • 「大阪のおすすめのカフェを調べて」

GoogleのようにURLからも情報を要約してくれます。

Canvas(並走編集ビュー)

チャット横に文書/コードを並べて共同編集できるインターフェース。ツールボックスからも開け、キャンバス上でPython実行も可能(段階的提供)。

エージェントモード


Lesson. 08|AIツール編